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薫風会では、公認心理師が活躍できる場所がたくさんあります

心理検査、カウンセリング、多職種チームによる心理教育、これが公認心理師の業務の三本柱です。
薫風会には、公認心理師が活躍できる場所がたくさんあり、さまざまな患者様のこころに触れながら、臨床経験を積むことができます。

薫風会で働く心理士のお仕事紹介

心理検査・カウンセリング

  • 心理検査は、知能検査・作業検査・人格検査など多角的な視点からアセスメントを行い、何よりも検査を受けられる患者様の今後の治療・生活に役立てられるよう心がけ実施しています。
  • カウンセリングでは主に外来通院の患者様とお会いすることが多く、認知行動療法的・支持的・分析的療法など、その方の目的に合わせたアプローチ方法を見立て進めています。
  • 検査・カウンセリング共に、さまざまな患者様と触れ、毎回が心理士としての技量やアイデンティティを磨く機会となっています。

認知症疾患医療センター

  • 当院は、都が指定する北多摩北部保健医療圏認知症疾患医療センターを併設しており、専門医による鑑別診断が行われています。
  • 心理士には、鑑別診断を受けられる患者様の認知機能を測定・検討し、担当医に報告する役割と同時に、医療連携相談室・外来スタッフとの密な連携業務が必要とされます。また、初めて精神科に訪れる患者様・ご家族への配慮なども大切な心構えのひとつです。

多職種チームでの心理教育

  • 当院では、集団プログラムとして、多職種のスタッフで心理教育を行っています。
  • 疾病教育や退院後の生活について考えること、ストレスマネジメントや認知行動療法など、プログラムの内容は多岐に渡ります。患者様が主体的に治療や今後の生活での課題に取り組めるよう、多職種のスタッフで連携している中で、心理士は調整役をすることもあります。
  • 心理教育のプログラムは、集団が持つ力を体験したり、一対一の関係性では見えてこなかった患者様の新たな面に触れる機会となっています。さまざまな専門性を持つスタッフと協力しながら、患者様と一緒に目標へ向かって進むなかで、調整役として課題にぶつかることもありますが、心理士としての視野を広げることができます。

デイケア

  • デイケア室では、多職種(医師・看護師・作業療法士・精神保健福祉士など)のチームで、利用者の方の個別の悩みや相談に合わせて、精神障害者の自立の支援を行なっています。
    心理士は、週に1~2日はデイケアスタッフとして、再発防止、SST、心理教育的などのプログラムを通して、利用者のリカバリーに向けた援助をしています。
  • 多職種で行うデイケア業務では、利用者の方の悩みに合わせて相談したり、チームで話し合ったりと、日々、協働しながら取り組んでおり、他機関や他部署との連携も密に行なわれています。また、精神科救急病棟と連携し、退院後の生活支援や就労に向けた取り組みにも力を入れています。
  • チームの一員として支えられているので心強く、専門性だけでなく自分の得意なことも発揮できます。さらに、多職種の視点や援助方法などを学ぶこともできますし、メンバーの方々から麻雀やゲートボールなど知らなかったことを教えていただいたりと、スポーツやイベントなどを通じて、利用者の方と一緒に自分自身も楽しんで過ごせる環境です。何よりも、人としての成長を実感できる場所といえるのではないでしょうか。

リワークデイケア

  • リワークデイケアでは、うつ病などで休職された方の復職に向けたリハビリテーションを行なっています。
    多職種(医師、看護師、作業療法士、精神保健福祉士、心理士)がチームを組み、一人一人に合わせたリハビリテーションを実施しています。ひと言で“復職に向けたリハビリテーション”といっても、その取り組みは個別性に富んでいます。年齢の違いや仕事内容の違い、生活の背景も一人ひとり異なります。働くということは、その人の生き方とも密接なつながりを持った行為であるため、“復職”だけに留まらず、「どのようにこれからの人生を歩んでいくか」という根本的なことを一緒に考えていきます。このように、復職に向けたリハビリテーションは、幅や奥行きのあるもので、難しさがありますがやりがいもあります。
  • 心理士は、利用者の方との面接や、導入時期の心理検査を通してアセスメントをしたり、認知行動療法や疾病教育などのプログラムを行なったりしています。日々、いろいろなことが起こり、悩むこともありますが、さまざまな専門職がチームにいますので、とてもこころ強いです。チームには、お互いに学び合える関係性がありますので、専門職として成長していける場でもあります。
    みなさんと一緒に働けることを楽しみにしています。

研修

入職してから1年間は、必ず誰かがついて、業務の実施の方法などを研修しますので、ご安心ください。
また、心理教育プログラムを受け持つ前に、必ず外部研修にも参加していただきます。

ほかにも、実施私的な心理検査の解釈についての相談も受けますし、指導も行っています。心理室内ではケースカンファレンスを行うため、ひとりでケースを抱え込んで不安になるということはならない体制を整えています。

職員の声

みんなでディスカッションできるのも、チーム医療の良いところ

臨床心理室 室長 西表さん

当院は、急性期やストレスケア、高齢の方や認知症疾患の方、慢性期の統合失調症の方の病棟もありますから、本当にさまざまな患者様がいらっしゃるんです。そして地域により近い病院として急性期の受け入れを行っていますから、心理検査や鑑定に関しては、より丁寧に、より正確にできる力をつけていくことが重要だと思っています。そのためにはスキルはもちろん、仕事に取り組む姿勢も大切だと考えています。

カウンセリングや心理検査というと、自分の中を見透かされるような恐怖を感じてしまう患者様も多いのですが、だからこそ、心理士はただ検査だけすればいいというのではなく、患者様や高齢者の方に安心してもらえるような気配りができるようにしたい。
たった20分〜30分の検査の関わりだけでもお人柄に触れるというのは、こういう現場ならではといえるかもしれません。単にテストの解釈だけ、デスクワークだけではなく、実際に患者さんと接して臨床経験を積むことができるため、精神治療に関心のある方にはとてもやりがいがある職場だと思います。

経験が浅くても、ミーティングの場では誰でも遠慮なく発言できるような雰囲気づくりはしているので、風通しが良いと思います。
どの職場にもいえることですが、基本的に挨拶をするとか、報連相をしっかりするというような、職員同士のコミュニケーションはやっぱり大事ですよね。

実際に病棟に足を運び、多職種とチームで動くことが多いので、部屋にこもって検査だけ取っているのとは違って、面白いのではないかなと思います。病気が多様化している今の時代ですから、自分だけでは判断しづらいことをみんなでディスカッションできるのも、チーム医療の良いところなのではと思います。