薫風会には総勢約30人の精神保健福祉士が働いています。
さまざまな部署を経験することにより、精神保健福祉士としての総合的なソーシャルワーク力をつけることができます。新人からベテランまで、20代から50代までの仲間がいて、部署の枠を超えていつでも相談し合えます。勉強会や法人内外の研修への参加など、学ぶ機会も多く、成長できる職場環境です。
薫風会で働く精神保健福祉士のお仕事紹介
医療連携・相談室
- 医療連携・相談室は、当院を利用している方、これから受診・入院を希望する方、ご家族の方、支援されている方など、さまざまな方のための「相談室」です。私たちは、必要に応じて医療機関や福祉施設等と連携をはかるパイプ役にもなります。
- 入院生活や地域生活での問題解決や不安解消に努め、より良い地域生活が送れるよう、支援を行っています。
デイケア
- 精神保健福祉士は現在、クリニックに併設するリワークデイケアにも配置されています。
- うつ症状を課題とする方を対象に、復職支援を行っているほか、他職種のスタッフ(医師・公認心理師・看護師・作業療法士)と協働しながら個別・集団支援を行います。復職・再就職を目的にしながらも、利用者の方が望む生活の獲得を第一とし、機関の機能を最大限有効活用できるよう、丁寧な関わりを日々心がけています。
田無メンタルクリニック
- 精神疾患の多くは慢性疾患であり、服薬継続が欠かせず、薬物治療では抗精神病薬・気分安定薬・抗うつ薬・抗不安薬等の向精神薬が使用され、その特殊性を熟知したスペシャリストとしての薬剤師が求められます
- 一方で、超高齢社会を迎え合併症を抱えた精神疾患患者様も増えており、疾患横断的なジェネラリストとしての薬剤師にも期待が集まっています
訪問看護ステーション メロディー
- 訪問看護ステーションメロディーでは、看護師と一緒にご自宅へ訪問させていただき、日々の生活の中での困りごとや必要とされていることをうかがいながら、『その人らしい 暮らし方、生き方』を実現するためのお手伝いをしています。家事の方法を一緒に考えたり、将来の不安に備えて活用できるサービスのご案内をしたり、時にはご家族からのご相談があったり…一人ひとりの生活に沿った援助となるため、内容は多岐に渡ります。
- 介護サービスや他の福祉サービスを利用されている方、これから利用される方に向けて、関係機関の方々とも連携を取り、さまざまなご相談にフットワーク良く対応していけるよう心がけています。生活に密着した支援ならではの難しさを感じることも少なくありませんが、多岐に渡る精神保健福祉士の業務領域の中でも最も大切な『生活者としてのごく当たり前の生活』という視点を強く意識することのできる場所の一つです。
公的機関への出向
- 地域の関係機関の職務の中で、精神保健福祉士として、医療や福祉を必要とされている方の支援にあたっています。地域生活を続けていくための支援や、退院されて地域に戻られる方の支援など、精神保健福祉士の専門性を生かして地域に貢献できる仕事です。
- 他の職場の仲間との交流や相談の機会も多く、それぞれの職場ならではの働きがいや課題もあり、取り組みへの経験や学んだことを、薫風会の精神保健福祉士としてさらに生かせる機会があります。
研修・制度など
院内研修および外部研修について
医療スタッフ全員で行う院内研修に加え、PSWを集めた専門の勉強会も月に1回行っています。
ほかにも、コメディカルの勉強会を年に4回開催して、倫理やBCPなど、さまざまなテーマについて学びます。
外部の研修については、研修担当者から適任者に依頼する場合や、希望者を募り、年間で偏りがないような形で参加していただく場合があります。
院内研修、外部研修共に、受講したスタッフは、相談室でのミーティングで、伝達講習という形で、他のスタッフに共有するほか、研修報告書を閲覧できるような方法をとっています。
相談支援従事者研修について
障害者総合福祉法によって配置が義務付けられているサービス管理責任者の資格取得のために、相談支援従事者研修を順番に受講できるよう、部署内で計画的に管理しています。
研究
研究発表について
毎年、各自テーマを決めて研究に取り組み、研究発表まで持っていけるようにチャレンジしています。
職員の声
患者様の入院相談と退院支援、双方の窓口を担う
医療連携・相談室 室長 山口さん
当院の医療連携・相談室は、患者様の入院相談と退院支援、双方の窓口としての役割を担っています。
患者様ご本人やご家族からの電話相談を受ける件数も多いですし、入院が必要であればすぐにベッドを調整し、ドクターや病棟に依頼もしなくてはいけないので、PSWの資質として、ある程度の聞き取り能力とスピーディーな対応は求められるところなのかなと。
地域の必要に応じて次々に入院を受け入れるために、ベッドをコントロールすることも非常に重要な仕事ですし、ソーシャルワーカーの仕事としては、入院した方の病状がすこし安定してきたら、退院に向けて支援をしつつ、必要なサービスを提供していくというケースワークが大事になってきます。
救急病棟ですと、90日以内の退院というミッションがありますから、それに向けて、ご家族の状況を把握した上で、退院支援を進めていきます。
色々と難しいケースもありますが、どうしたら可能になるのかをまず考えること、患者様によってサービスが偏らないように、みんなが足並みを揃えた同じサービスを提供できるよう努めることを、スタッフには指導しています。あとはやはり病院の窓口ですから、基本的な挨拶ができるとか、人当たりや印象は大切ですね。
ちなみに医療連携・相談室は、みんないい人ばかりで、スタッフ同士の仲が良いんです。職場環境は楽しくて、働きやすいと思います。
必要に応じて医療機関や福祉施設等と連携を図るパイプ役に
医療連携・相談室 島﨑さん
医療連携・相談室は、当院を利用している方、これから受診・入院を希望する方、ご家族の方、支援されている方など、様々な方のための「相談室」です。
私たちは、必要に応じて医療機関や福祉施設等と連携を図るパイプ役にもなります。
入院生活や地域生活での問題解決や不安解消に努め、より良い地域生活が送れるよう、支援を行っています。
現場での支援は多岐に渡っています。相談業務を通じて、担当する様々な方の人生に触れることになります。関わりの中で考えさせられる場面が多くありますが、私自身、患者さんから学ぶことや得られるものが多くあります。患者さんの変化を実感したり、ご家族の安心した笑顔が見られたり、他の支援職の皆さんとチームで支援を良い方向に一歩でも進められた時などに、やりがいを感じています。
チームで、一人ひとりの利用者の悩みや相談に合わせて支援を行なっています。
デイケア室 石井さん
デイケア室では、多職種(医師・看護師・作業療法士・精神保健福祉士など)のチームで、一人ひとりの利用者の悩みや相談に合わせて支援を行なっています。
その中で精神保健福祉士は、就労準備や再発防止、社会資源などのプログラムを通して、利用者に合わせたサービスの情報提供・利用援助をしています。
私もいくつかプログラムを担当しています。中でも、立ち上げて間もない就労準備プログラム「マーチ」では、任される部分が多いです。うまくいく事もそうでない事も、全部経験になるので充実しているなと感じています。
また、個別支援の場では、利用者の方々との関わりが密になるのも、デイケア室の特長かと思います。スポーツ大会に出たり、協力して行事を作ったり、利用者の方と一緒に喜べる時が、働いていて楽しい瞬間でもあります。