みんなでディスカッションできるのも、チーム医療の良いところ

公認心理師(西表さん)/ 室長/ 公認心理師

当院は、急性期やストレスケア、高齢の方や認知症疾患の方、慢性期の統合失調症の方の病棟もありますから、本当にさまざまな患者様がいらっしゃるんです。そして地域により近い病院として急性期の受け入れを行っていますから、心理検査や鑑定に関しては、より丁寧に、より正確にできる力をつけていくことが重要だと思っています。そのためにはスキルはもちろん、仕事に取り組む姿勢も大切だと考えています。

カウンセリングや心理検査というと、自分の中を見透かされるような恐怖を感じてしまう患者様も多いのですが、だからこそ、心理士はただ検査だけすればいいというのではなく、患者様や高齢者の方に安心してもらえるような気配りができるようにしたい。
たった20分〜30分の検査の関わりだけでもお人柄に触れるというのは、こういう現場ならではといえるかもしれません。単にテストの解釈だけ、デスクワークだけではなく、実際に患者さんと接して臨床経験を積むことができるため、精神治療に関心のある方にはとてもやりがいがある職場だと思います。

経験が浅くても、ミーティングの場では誰でも遠慮なく発言できるような雰囲気づくりはしているので、風通しが良いと思います。
どの職場にもいえることですが、基本的に挨拶をするとか、報連相をしっかりするというような、職員同士のコミュニケーションはやっぱり大事ですよね。

実際に病棟に足を運び、多職種とチームで動くことが多いので、部屋にこもって検査だけ取っているのとは違って、面白いのではないかなと思います。病気が多様化している今の時代ですから、自分だけでは判断しづらいことをみんなでディスカッションできるのも、チーム医療の良いところなのではと思います。